アミノ酸シャンプーが直接抜け毛に関係しない理由と抜け毛の改善方法

アミノ酸シャンプーを使い始めてから抜け毛が増えた、という経験をしたことはありませんか?

結論からお話しすると、アミノ酸シャンプーが直接抜け毛に関係しているわけではありません。

では、なぜ使い始めてから抜け毛が増えたのか?と疑問を抱くのではないでしょうか。

それはアミノ酸シャンプーの選び方を間違えている、もしくは正しい洗い方ができていないことで頭皮に炎症がおきているからだと考えられます。また頭皮に炎症がおこることで、血行不良にも繋がります。

今回はアミノ酸シャンプーが抜け毛の原因に直接関係していないという事実についてご説明すると共に、そもそもなぜ炎症がおこるのか、その原因と抜け毛の軽減のために正しい洗い方と選び方をご説明します。

アミノ酸シャンプーが抜け毛の直接の原因ではない、原因は頭皮の炎症によるもの

アミノ酸シャンプーで抜け毛が増えたと感じる方も多いかと思いますが、アミノ酸シャンプーは抜け毛に関係しているわけではありません。

そもそも髪には寿命があり(最長で7年)普通に生活をしていても、髪の寿命が来れば自然と抜け落ちます。

年齢や体調などで個人差はありますが、健康な人でも1日に100本前後の髪が抜けると言われています。

このことから、髪が抜けるということ自体生きていれば当たり前のことです。

しかし、抜け毛が明らかに多い場合は、頭皮の炎症が一因だと考えられます。

頭皮の下には毛根と呼ばれる組織があり、その毛根から髪が生えて伸びています。

頭皮の炎症は、毛根にも影響するため、毛根にダメージを受けてしまうことで髪が抜け落ちやすくなってしまうのです。

上述では髪はなぜ抜けるのかという、そもそもの原因についてご説明させていただきました。

以下より、アミノ酸シャンプーで炎症がおこる原因について解説します。

原因1.アミノ酸配合シャンプーを選んでいる

シャンプーでアミノ酸とつくものは「アミノ酸シャンプー」と「アミノ酸配合シャンプー」の2種類があります。

名前は似ていますが、設計が全く異なるので、アミノ酸シャンプーと同じだと思いアミノ酸配合シャンプーを選ぶと思わぬトラブルを招く恐れがあります。

アミノ酸シャンプーはアミノ酸系洗浄成分を主成分として使用しています。この洗浄成分は比較的低刺激で肌に優しく出来ています。

また、頭皮を健康な状態に保つために必要となる皮脂を残し、余分な汚れを洗い落とすことができる適度な洗浄力があります。

一方、アミノ酸配合シャンプーはアミノ酸を主成分ではなく補助役として配合しています。

そのため、上述でご説明したようなアミノ酸系洗浄成分のメリットが得られない場合も少なくありません。

主成分には洗浄力の強い高級アルコール系洗浄成分と呼ばれている成分を使用していることもあるためです。

洗浄力が強すぎると必要な皮脂も汚れと一緒に根こそぎ落としてしまいます。そして頭皮を乾燥させないようにするために皮脂を過剰に分泌して潤いを補おうとします。

その結果、大量の皮脂が頭皮に残り毛穴に詰まるなどして炎症を招いてしまう可能性があります。

原因2.洗浄不足で皮脂や洗剤、泡が残ってしまう

アミノ酸シャンプーの適度な洗浄力は、高級アルコール系の強すぎる洗浄力に比べると弱く作られています。

そのため、適当にササッと洗うだけだと、本来洗い落とさなければならない余分な皮脂や汚れも落とせず頭皮に残ってしまいます。

また、アミノ酸シャンプーは肌や髪に残りやすい特徴があります。

すすいだ時に鏡を使い自分の目で確認すると洗剤や泡が見えず全部すすぎきったと思うかもしれませんが、目には見えない細かい洗剤が頭皮や髪の間に付着している可能性があります。

このように汚れや洗剤が頭皮に残ることで炎症がおこる可能性があります。

原因3.爪を立てて洗うことで頭皮を傷つけている

シャンプーをしている時を思い出してみてください。

無意識のうちに爪を立ててガリガリと頭皮を掻くように洗ってはいないでしょうか?

例えば腕がかゆい時に爪で掻くと気持ちが良いですが、皮膚は赤くなり内出血や皮膚が切れて血が出るなどして傷がついてしまいます。

頭皮も腕と同じで皮膚です。髪があるため見えにくいとは思いますが爪を立てて洗うと赤くなり傷ついてしまいます。

頭皮が傷つくと傷口から雑菌が繁殖することで炎症を招いてしまいます。

アミノ酸シャンプーの正しい選び方と洗い方を覚えよう!炎症を改善し、抜け毛を予防する方法

頭皮トラブルとは赤くなる、フケが出る、かさぶたができる、かゆみなどの症状です。

アミノ酸シャンプーの正しい選び方と洗い方を覚えて実践するだけで頭皮トラブルを改善し、抜け毛の予防にも繋がります。

ただし、個人差がありますのでこれらを実践しても症状が改善されないこともあります。

そのような場合や頭皮が赤くかゆみを感じた場合には、皮膚科へ行き受診してください。

この章では、アミノ酸シャンプーの正しい選び方と洗い方をご説明していきます。

アミノ酸シャンプーの正しい選び方|アミノ酸シャンプーとアミノ酸配合シャンプーを正確に見分ける

アミノ酸シャンプーとアミノ酸配合シャンプーの違いを分かっていても見分け方が分からないという方も多いかと思います。

実はシャンプーボトルに記載されている成分表を確認することで見分けることができます。

シャンプーの成分表は配合量の多い成分から順番に記載することが決まっています。また、ほとんどのシャンプーの配合量の半分は水が占めています。

そのため、水の次に配合されている成分がそのシャンプーの主成分ということになります。

純粋なアミノ酸シャンプーは5番目くらいまでにアミノ酸系洗浄成分が数種類配合されているので注意してみてください。

下記の成分を参考にして正しいアミノ酸シャンプーを選ぶようにしてください。

アミノ酸系洗浄成分

  • 〇〇グルタミン酸
  • 〇〇アラニン
  • 〇〇グリシン
  • 〇〇タウリン
  • 〇〇サルコシン
  • 〇〇アスパラギン酸

高級アルコール系洗浄成分

  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム

アミノ酸シャンプーの正しい洗い方|爪ではなく指の腹で、髪よりも頭皮を洗う

頭皮が傷ついている原因の多くは、シャンプーをする際に爪を立ててガリガリと頭皮を掻くことです。その結果、頭皮が傷つき、その傷口が原因で雑菌が入り繁殖することで頭皮トラブルをまねいてしまいます。

まずは、爪ではなく指の腹を使うことを心がけましょう。指の腹で洗うことで、力加減もでき、柔らかいので頭皮を傷付けることなく洗えます。

ゴシゴシと洗わずに毛穴の奥から汚れを押し出すように頭全体を揉み込み優しく洗ってください。その際、髪よりも頭皮を洗うということを意識してください。

すすぐ時はシャンプーをした時間よりも倍の時間をかけて頭皮や髪の根元からしっかりとすすぐようにしましょう。

シャンプーと同様に揉み込むようにすすぐことで、洗剤や泡を頭皮に残さず洗い落とすことができます。

揉み込むように洗うことで血行も良くなります。

詳しい洗い方は「わたしには合わない?アミノ酸シャンプーでかゆみを感じる3つの原因」に書いているので、ぜひお読みください。

まとめ

アミノ酸シャンプーが直接抜け毛に関係していないことについて分かりましたでしょうか?

アミノ酸シャンプーでしっかりと洗えていないことで頭皮トラブルをまねいてしまい、それが原因となり抜け毛に繋がるのです。

また、頭皮はシャンプーの種類や洗い方次第で頭皮環境を健康的に整えることも、トラブルをまねくこともあります。

肌に優しいアミノ酸シャンプーの選び方と使い方を覚えて本当のアミノ酸シャンプーの効果を感じてみてください。

そして正しい洗い方は今日から実践できるくらい簡単です。

頭皮環境を健やかにして無駄な抜け毛を減らしましょう。