シャンプーがなかなか泡立たないなんて思ったことはないでしょうか?
毎日同じ量のシャンプーを使っていても、泡立ちの良い日と悪い日がありますよね。
知っている方は少ないかと思いますが、シャンプーの泡立ちを悪くしてしまう原因には油が関係しています。
この記事ではシャンプーの泡立ちが悪くなってしまった原因とやってしまいがちなNG行動についてお話ししていくと共に、泡立ちを良くする方法について詳しくご説明していきます。
『泡立ちが良い=ちゃんと洗えている』というわけではない
シャンプーが泡立っているからといって、綺麗になっているとは限りません。
シャンプー本来の目的は頭皮の汚れを落として綺麗にすることです。
そのため頭皮をしっかりと洗えていなければ、どれだけ泡立ちが良くて綺麗にはなりません。
泡は起泡剤を入れればいくらでも泡立たせることが出来ますが、泡立ちが良いことで洗えていると勘違いして、十分に洗えていないということもあります。
そのため最近では、お湯だけで洗う湯シャンや泡立たないクリームシャンプー、泡立ちが低いアミノ酸シャンプーが注目されています。これらを使うことで、頭皮を綺麗にするということを意識して洗うことが出来ます。
しかし、泡は下記のような役割をしているため、必要無いというわけではありません。
- 汚れを浮かせる
- クッション代わりになり髪同士の摩擦を防ぐ
- 髪が絡まないようにする
泡を使ってしっかりと洗うことで、頭皮や髪を綺麗にすることが出来ます。
シャンプーの泡立ちが悪い理由とは?
シャンプーの泡立ちが悪いと感じた日を思い出してください。
泡立ちには、その日の天候や頭皮の具合、洗浄方法などが関係しています。
この章では泡立ちが悪くなってしまう原因について詳しくご説明します。
頭皮や髪に皮脂や汚れがたくさん付着している
頭皮や髪に皮脂やホコリ・ゴミなどの汚れがたくさん付着していると泡立ちが悪くなります。
シャンプーは油分が多いと泡立ちにくくなる性質があります。頭皮から分泌される皮脂は油の一種なので、過剰な量の皮脂が頭皮に残ってしまうと泡立ちにくくなるのです。
また、髪に何も付いていないと思っていても、目では確認できないようなホコリやゴミ、砂など汚れがたくさん付着しています。これらも泡立ちにくくなってしまう原因のひとつです。
頭皮や髪に過剰な皮脂や汚れが付着してしまう原因は下記になります。
- 体調不良で数日間お風呂に入っていない
- 汗をたくさんかいた
- ほこりっぽい所に長時間いた
- 強い風を受けた
ヘアワックスなど整髪料をたくさん付けている
ヘアワックスなど整髪料をたくさん付けていると泡立ちが悪くなります。
上述で油分のお話しをしましたが、ワックスの原料も油です。
そのため整髪料をたくさん付けてしっかり固めることで泡立ちにくくなってしまうのです。
下記は油分を含む整髪料になります。
- ワックス
- オイル
- ムース
- スプレー
少量であれば泡立ちにあまり影響しないかと思いますが、たくさん付けていると油分が増えてしまうので影響を及ぼします。
普段泡立ちが良いのに、整髪料をたっぷりと付けた日だけ泡立ちが悪くなってしまうのであれば、これが原因になります。
シャンプー前の予洗いが足りていない
シャンプーの下準備である予洗いをしっかりとしていないと泡立ちにくくなります。
シャンプー前にぬるま湯で頭全体を濡らし、汚れを落とすことを予洗いと言います。
予洗いには髪や頭皮に付いているホコリやゴミなどの汚れを落とす効果や、髪にたくさんの水分を含ませる効果があります。
しかし、時間をかけずに髪の表面だけをササッと濡らすだけで済ましてしまうと、汚れがたくさん付いたままシャンプーをするので泡立ちにくくなります。
また、泡立ちにはシャンプー・空気・水それぞれのバランスが重要になるため、適当に濡らすと水分量が足りないため泡立ちにくくなってしまうのです。
シャンプーの量が合っていない
シャンプーの量を間違えていると泡立ちにくくなります。
髪の長さによってシャンプーの量は変わります。ショートなら1プッシュ、ロングなら3プッシュとされています。
髪に対して少ないと泡立ちにくく、泡が全体に行き渡らない可能性があります。
また、多すぎても空気と水のバランスが取れていないため泡立ちにくくなるのです。
泡立ちにくいシャンプーを使っている
もともと泡立ちにくいシャンプーを使っている可能性があります。
シャンプーは商品によって特性が異なります。そのため、泡立ちを売りにしていないシャンプーもあるのです。
1章でもお話ししたようにクリームシャンプーでは泡立ちません。
また、アミノ酸シャンプーは泡立ちますが、一般的なシャンプーと比べると泡立ちは控えめです。
泡立たない時にやってしまいがちなNG行動
みなさんはシャンプーが泡立たない時どうしていますか?
泡立つまで何回も洗ったりしていないでしょうか。
知っている人は少ないかと思いますが、その行動は頭皮や髪を傷めてしまうためやってはいけないNG行動なのです。
この章ではついやってしまいがちなNG行動について詳しくご説明します。
力を入れてゴシゴシと洗う
泡立たせるためといい、力を入れて頭皮や髪をゴシゴシと洗うのはNG行動です。
擦れば泡立つと思っている方は多いかと思いますが、それは間違っています。
力を入れてゴシゴシと洗うことで髪同士で摩擦がおこり、頭皮や髪に負担がかかってしまうのです。
また、頭皮の潤いを保つために必要な皮脂まで洗い落としてしまうことがあり、乾燥や抜け毛に繋がる可能性が高くなります。
泡立ちの良さだけでシャンプーを選んでいる
シャンプーを選ぶ際に泡立ちの良さだけで決めてはいけません。
泡立ちが良いと汚れが落とせている気がするので、泡立ちを重視してシャンプーを選ぶ方は多いかと思います。
しかし、自分の頭皮や髪に合ったものを使用しないと、乾燥や炎症など頭皮トラブルに繋がる恐れがあります。
起泡剤や発泡剤が配合されていたらいくらでも泡立つので、泡立ちを重視することはありません。
毎日2度洗いをしている
毎日2度洗いをすることはNG行動です。
シャンプーをしてから一度流して、再度シャンプーをすることを2度洗いと言います。
泡立たないかたと毎日のように2度洗いをすると、必要な皮脂を落としてしまうため乾燥に繋がります。
毎日では頭皮や髪に負担がかかってしまいます。
しかし、下記のような場合は2度洗いをオススメします。
- 数日間、頭を洗っていない
- 汗をたくさんかいた
- 整髪料をたっぷりと使った
1回目は髪の汚れを取るために髪だけにシャンプーを付け、2回目は泡立てたシャンプーを頭皮につけ頭皮をしっかりと洗いましょう。
2回とも頭皮を洗わないように気を付けてください。
シャンプーの泡立ちを良くする方法
泡立ちを良くするには何をすればいいか分からないかと思います。
この章では泡立ちを良くするためにどうしたらいいのかをご説明します。
髪を濡らす前にブラシや櫛で髪を梳かす
予洗いをする前にブラシや櫛を使い髪全体を梳かしましょう。
予洗いの際に髪が絡まっていたり、汚れが付着していると水が隅々まで行き渡らない可能性があります。
髪を乾かすことで、付着しているホコリやゴミを浮かせて落とすことや、髪の絡まりを解くことが出来るのです。これにより髪が水を含みやすくなります。
頭皮を傷付けないように。毛先から徐々に優しく梳かしていくことがポイントです。
この時にオススメのブラシはクッションブラシです。ラバーの部分が盛り上がっているため、しっかりと髪に当たるように出来ています。
ドラッグストアや100円ショップなどで手に入れることが出来ます。
しっかりと予洗いをして髪を十分に濡らす
ぬるま湯で頭全体をしっかりと濡らし予洗いをしましょう。
ホコリなどの汚れは簡単に落とすことができるので、しっかりと予洗いをすることで大体の汚れを落とすことが出来ます。
髪の表面だけではなく、隅々まで濡らすことで水分を十分に含ませることができるためシャンプーの泡立ちを良くしてくれます。
予洗いのポイントは温度と時間です。
熱湯では髪や頭皮に負担をかけてしまうので、ぬるま湯で洗うようにしてください。
予洗いの時間は約2分程度とされています。しっかりと時間をかけて隅々まで汚れを落とし水を行き渡らせるようにしましょう。
シャンプーは泡立ててから髪に付ける
シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮や髪に付けましょう。
液のままでは髪に付けてから泡立てようとしても、うまく泡立たないことがあります。
また、髪同士が擦れることで摩擦がおこり、髪が傷んでしまうこともあるのです。
先に泡立てることで泡がクッションとなるため髪に負担をかけにくくしてくれます。
手のひらで泡立てることが苦手という方は、100円ショップなどでも販売されている洗顔用の泡立てネットを使ってみてください。
参考元:無印良品公式HP
まとめ
シャンプーの泡立ちが悪くなってしまう原因は分かりましたでしょうか?
シャンプーは油分が多いと泡立ちにくくなるため、皮脂や汗、整髪料が過剰に頭皮や髪に残っていると泡立ちが悪くなります。
また、泡立ちにはシャンプー・空気・水の3つのバランスが重要になります。そのため予洗いをしっかりとしなかったり、シャンプーの量が少なすぎるとバランスが取れずに泡立ちにくくなってしまうこともあるのです。
泡立ちを良くするためには、ブラッシングや予洗いなどシャンプー前の下準備を怠らず丁寧にやることが大切です。
髪や頭皮を綺麗にするという意識をしながらシャンプーをするようにしましょう。