ストレスを溜めると抜け毛が発生する|仕組みとストレス解消法

嫌なことがあるとストレスを感じてイライラしませんか?

ストレスが溜まることでイライラしたり悲しくなるなど情緒が不安定になることがあります。しかし、ストレスは情緒を不安定にするだけではなく身体にも片頭痛や腹痛など様々な箇所に影響を及ぼします。

なんとストレスは髪にも影響し、抜け毛を発生させる恐れがあります。

身体に必要な栄養は血液を通って全身に運ばれます。髪に必要な栄養も同様に血液を通って頭皮まで運ばれてくるのです。

しかし、ストレスが溜まると自律神経が乱れて血行不良になってしまい、頭皮まで栄養が十分に届きません。そのため髪が弱り抜け落ちやすくなるのです。

このストレスで発生した抜け毛を改善・予防するには、ストレスを溜めないことこそが1番の解決方法です。

今回はストレスが抜け毛を発生させてしまう仕組みを解説すると共に、ストレスを溜めないためのストレス解消方法と抜け毛を軽減させるための解決方法を合わせてお話ししていきます。

ストレスで抜け毛が発生してしまう仕組みとは?

この章では、なぜストレスを溜めすぎると抜け毛が発生してしまうのか、その仕組みについて詳しく解説していきます。

血行不良で頭皮まで充分な栄養が届かない

ストレスを感じると髪を成長させるために必要な栄養が十分に運ばれず、髪は栄養不足のため弱々しくなり抜け落ちてしまいます。

そもそも髪を成長させるためには頭皮が健康でなければいけません。そのためには、頭皮に必要な栄養をしっかり届けられるように、血行をよくすることが大切です。

しかし、精神的・身体的ストレスを感じると自律神経が乱れ、その結果として結構を圧迫し血行不良をおこします。

血行不良になると髪を成長させるために必要な量の栄養を頭皮まで届けることが困難になります。

そのため栄養不足の髪は細く弱々しく成長してしまい抜け落ちやすくなってしまうのです。

髪を育成するための重要な亜鉛が減少する

ストレスを感じると体内にある亜鉛を大量に消費してしまい、頭皮と髪にも悪影響を与えかねません。

亜鉛とは健康維持に必要となる必須ミネラルで、髪を育成するために重要な成分になります。

そもそも髪を構成している成分はケラチンタンパク質という栄養素です。このケラチンタンパク質の合成に関わっているのが、亜鉛なのです。

そのため亜鉛が不足するとケラチンタンパク質を必要な量作ることができず、成長が妨げられ髪が細く弱くなってしまうのです。

日常生活の中でおこる変化が刺激となりストレスが発生する

そもそもストレスとは外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。

私たちの日常生活の中でおこる変化が刺激になり、それがストレスになるのです。

また、ストレスには内的ストレスと外的ストレスの大きく2種類に分けることが出来ます。

内的ストレスとは、個人の思考や生理的状況の変化で発生するストレスを言います。例えば緊張や不安、疲労などを感じた場合が、それに当たります。

さらに、内的ストレスは心理的・情緒的ストレスと生理的・身体的ストレスの2種類に分けることが出来ます。

心理的・情緒的ストレス 緊張、不安、怒り、悩み、いじめ、DV、残業、転勤など
生理的・身体的ストレス 睡眠不足、疲労、病気、妊娠、出産、結婚など

 

また、外的ストレスとは社会や外部の環境で発生するストレスです。例えば天候や騒音、経済の変化によってストレスを感じた場合がそれに当たります。

これらは更に物理的ストレスと社会的ストレスの2つに分けることが出来ます。

物理的ストレス 天候、気温(寒暖の変化)、騒音、大気、土壌など
社会的ストレス 経済状況の変化、上司や同僚との人間関係

このようにストレスとは嫌なことがあったなどの感情だけではなく、気温や経済状況の変化が原因になることもあります。

言い換えれば、私たちは常にストレスと共存した生活を送っているということになります。

ストレスによる抜け毛が悪化すると脱毛症になる

抜け毛の量が増えると、頭皮が見えてしまうことがあります。

この頭皮が見えてしまうほどの抜け毛の症状を「脱毛症」と言います。

この章では2種類の脱毛症の特徴をご説明します。

円形脱毛症

髪が円形にごっそりと一気に抜け落ちてしまう症状を円形脱毛症と言います。一般的には10円ハゲとも言われています。

その名の通り、抜け落ちてしまう面積は10円玉から500円玉くらいです。

また発症して抜け落ちてしまうのが一箇所だけの単発型の方もいれば同時に数箇所抜け落ちてしまう多発型の方もいます。

そのため脱毛部分が結合して面積が広くなってしまう場合もあります。

この円形脱毛症は大人だけではなく子供にも発症してしまう症状です。このような脱毛症状は、ストレスから解放されると自然になおることが多いようです。

抜毛症(ばつもうしょう)

抜毛症とは字の通り「毛を抜いてしまう症状」のことを言います。

円形脱毛症のように自然に抜けるのではなく、自分の手で抜いてしまうのです。

この抜毛症はごくまれにおこる症状ですが、男性よりも女性に多くみられます。

自らの髪を抜いてしまう理由は、髪を抜くとスッキリすると感じてしまい、それがストレス解消法になってしまうのです。

また、癖になってしまうと無意識のうちに抜いてしまったり、ダメだと分かっていても自己制御が出来なくなり抜き続けてしまうのです。

抜け毛を改善するためにはストレスを無くそう

ストレスが原因で発生した抜け毛を改善するには、ストレスを溜めないことが重要になります。

それと共に抜け毛をこれ以上増やさないために予防することも重要になります。

この章ではストレスを溜めないために日常生活で気を付けることと共に、抜け毛を予防するための方法についてお話しをします。

物事の考え方を変えてみる

真面目過ぎて気を抜くことを知らないような方や完璧主義や神経質な方、自分の感情を人に伝えることが苦手で消極的な方はストレスが溜まりやすいとされています。

真面目で責任感の強い方は人に頼るなど、物事の考え方を変えることでストレスを防ぐことが出来るかもしれません。

自分に自信がなかったり、消極的で自分の意見が言えないような方は思い切って自分の意見を口に出してみると気持ちが軽くなるかもしれません。

口に出すことが嫌な場合は紙に書くだけでも変わってくると思います。

運動をして身体を動かす

身体を適度に動かすことで気持ちをリフレッシュすることが出来ます。

また運動は血行をよくするので、抜け毛の予防にもなります。

無酸素運動よりも有酸素運動のほうが、無理なく続けられて、血行促進の効果も期待できるため、ウォーキングやジョギング、水泳などの運動方法がオススメです。

そしてあまり激しい運動量は疲労を感じてしまい逆にストレスになる可能性があります。

そのため自分が苦にならない程度のペースで運動を行うようにしてください。

湯船につかる

お風呂をシャワーだけで済ますのではなく、湯船に浸かってゆっくりと入浴してください。

入浴にはリラックス効果があります。入浴剤を入れることで効能や香り、色の効果で更にリラックス効果が期待できます。

温かいお湯にしっかりと浸かることで身体の芯から温まり、血行を良くしてくれます。

しっかりと睡眠をとる

しっかりと睡眠を取ることで朝スッキリしたり、脳の疲労を取り除くことが出来るので睡眠もストレス解消法のひとつになります。

また、ホルモンバランスや自律神経を整える効果もあるので抜け毛予防にもなります。

22時から深夜2時の間に熟睡することが一番効果的な就寝時間になります。この時間は成長ホルモンが活発になるゴールデンタイムと言われているのです。

就寝前にスマホやテレビなどの明るい画面を控えたり、日中に程よく運動したりお風呂に入り身体を芯から温めたりすると熟睡することが出来ます。

頭皮マッサージをする

ストレスが溜まると頭皮が固くなってしまうことがあるので、コリをほぐすために優しく手で包み込むように頭皮マッサージをしてください。

頭皮をほぐすことで血行が良くなります。

また、育毛剤を塗布して頭皮マッサージをすると抜け毛を予防する効果が期待できます。

育毛剤は頭皮に栄養を与え、これから生えてくる毛を丈夫に成長するように促す効果もあります。

このように同じ頭皮マッサージでもひと手間加えることでジョブな髪を作ることができるのです。

まとめ

ストレスを溜め込み過ぎると心身共に影響を及ぼしてしまいます。

抜け毛もストレスを感じることで発生する症状のひとつです。

ストレスを溜めすぎることで髪の成長に欠かせない亜鉛が不足したり、頭皮まで栄養を届けるための血流が悪くなってしまいます。

そのため髪の成長が妨げられてしまい、髪が細くなり抜け落ちやすくなるのです。

ストレスによる抜け毛を解消するには、ストレスを溜めないように日常生活から気を付けなければいけません。

同時にこれ以上抜け毛を増やさないために対策をして血流をよくすることが重要になります。

ストレスをなくして、綺麗で丈夫な髪を取り戻しましょう。