ホワイトニングをする方が増えているのをご存知でしょうか?
少し前までは、ホワイトニングは歯科医院で受けるものというイメージがありましたが、最近は歯科医院以外の場所でもホワイトニングを行えるようになりました。
しかし、歯科医院で受けるホワイトニングと歯科医院以外で行うホワイトニングとでは、効果に大きな差が生じてきます。
歯科医院で受けるホワイトニングは、医療機関でしか使用が認められていない漂白成分の入った薬剤を使うため、効果に期待が出来ます。
まず初めに、図1の日本人に多いとされるAタイプ(赤茶色)をご覧ください。
効果の一例として現在の歯の色がA3.5の場合、歯科医院で受けるホワイトニングではA1まで色を上げることが出来ます。
一方で、歯科医院以外で行うホワイトニングは、使用される薬剤の漂白力が弱いため効果は低いです。先程と同じく図1のAタイプで例えると、A3.5の場合はA3ほどの仕上がりです。
このように、歯を白くするという同じ目的でもホワイトニング効果はさまざまです。
今回はそれぞれのホワイトニング効果をご説明すると共に、白さを持続させるためのケアや良い歯科医院の選び方についてもご紹介していきたいと思います。
歯科医師と進めていくホワイトニングは効果を得やすい
歯科医院で受ける代表的なホワイトニングは、オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング・デュアルホワイトニングがあります。
歯科医院でホワイトニングを受けることにより、施術前に歯の検診や清掃(歯垢や歯石除去)、必要に応じて虫歯治療も行ってくれます。
虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングを行うと、知覚過敏や痛みを伴う場合があります。虫歯治療をすることでそれを防ぐことが出来るのです。
また、注意点としてこれらのホワイトニング方法は妊娠中や授乳中の方、15歳未満の方は(成長段階にあるため)受けることが出来ないので気を付けましょう。
ホワイトニング効果には個人差があるため一概にこの色になるとは言い切れませんが、この章では代表的な3つのホワイトニング方法についてご説明していきます。
オフィスホワイトニングは即効性がある
オフィスホワイトニングは即効性に優れており、一度の施術で色の変化を実感しやすいことが特徴です。
施術方法は、歯の表面に専用の薬剤を塗布して照射していきます。
自身が満足する色になるまで数回受ける方もいるため、施術回数は個人差があります。
しかし、主に歯の表面を白くしていく方法なので施術当時ほどの白さを長く持続させることは難しいです。
そのため、歯磨き等のケアを怠ってしまうと再着色してしまう可能性が高くなります。
オフィスホワイトニングは白さの即効性を求めたい方にオススメです。
ホームホワイトニングは持続性がある
ホームホワイトニングは歯を内部から白くしていく方法のため、持続性に優れています。
ホームホワイトニングとは自身でケアする方法で、自分の歯を型取って作製したマウスピースと専用の薬剤(画像参照)を歯科医院から受け取って持ち帰ります。
自身でマウスピースに薬剤を注入し、毎日30分~2時間ほど歯に装着させるという方法です。
即効性はありませんが、毎日続けることで徐々に効果が表れ始めます。
1~3カ月ほどマウスピースの装着を続けると十分なホワイトニング効果が期待出来ます。(継続期間は自身が希望する色になるまでとお考えください)
ホームホワイトニングは白さの持続性を求めたい方にオススメです。
デュアルホワイトニングは一番効果が優れている
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて同時に進める方法です。
白さを得られる即効性・持続性、ごちらも兼ね備えています。
使用する薬剤は、歯科医院で塗布するタイプと自身でマウスピースに注入するタイプがありますが、薬剤をたくさん使うからと言って歯に悪影響を及ぼすことはないので安心して受けることが出来ます。
費用を気にしない方にはデュアルホワイトニングをオススメします。
歯科医院以外で行うホワイトニングの効果
最近は歯科医院へ行かなくても、ホワイトニングを取り扱っている施設やホワイトニング歯磨き粉などでケアをする人が増えてきました。
あまり費用が掛からないということもあり、利用している人は多いです。
しかし、歯科医院以外で使用されるホワイトニングの薬剤や機材は、歯科医院のものとは異なるため効果が低いです。
この章では、歯科医院以外で行うホワイトニングについてご紹介していきます。
美容クリニック・デンタルエステで行うホワイトニング
- 美容クリニック(レーザー脱毛や整形など美容に特化したクリニック)
- デンタルエステ(治療は行わずに口周りや口腔を綺麗・健康にするエステ)
これらの施設では、ホワイトニングを導入している店舗があります。
歯科が併設されている場合は通常の歯科医院と同じ扱いになり、費用も歯科医院で受けるホワイトニングとあまと変わりません。
しかし、歯科が併設されていない場合は薬剤や機材の効果は低いです。中には安さを売りにしているところもありますが、その場合も効果に期待は出来ません。
もし歯科医院以外でホワイトニングを行う際は、下記のような事前確認をオススメします。
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この3点が揃っている場合は通常の歯科医院と同じ扱いになるため、ホワイトニング効果にも期待が出来ます。
セルフホワイトニングは色ムラが出来る可能性がある
セルフホワイトニングは自分で行うため色ムラが出来やすいです。
セルフホワイトニングとは、ホワイトニング専門店へ行き自分でオフィスホワイトニングを行う方法です。
費用は5,000円ほどで手軽に行えますが、歯科医師が行う医療行為ではないため薬剤の漂白力が弱く、効果にあまり期待は出来ません。
また、薬剤の塗布や商社などを全て自身で行うため、色ムラが出来ることがあります。
そのような場合やセルフホワイトニングによって口腔にトラブルが生じた場合、最善な対処に欠けるため安全性を考慮するとあまりオススメ出来ません。
ホワイトニング歯磨き粉は着色予防に効果的
ホワイトニング歯磨き粉の役割は、歯に付着した歯垢やステイン(着色汚れ)を分解して落とすことです。
お茶やコーヒー、カレーなどは歯にステインが付着しやすく、そのステインを残したままにすると歯が黄ばむ原因になります。
ホワイトニング歯磨き粉を使ってこまめにケアすることで黄ばみの予防が出来るのです。
500円~2,000円程で購入でき、毎日の歯磨きによってケアが出来るためオススメです。
ホワイトニング歯磨き粉を選ぶ際は、「研磨剤」という歯面に傷が付くような力を持っている成分が入っていないものを選ぶようにしましょう。
ホワイトニング効果を持続させるためのケアや注意点
ホワイトニングによって歯を白くすることが出来ますが、その白さを永遠に持続させることは出来ません。
ホワイトニング直後だとしても、ケアを怠ると再着色してしまう可能性があります。
この章では、白さを持続させるためのケアをご紹介したいと思います。
ステインの強い飲食物を控える
お茶やコーヒー、紅茶、ワイン、カレーやチョコレートなどは着色性が強いため、歯にステインが付着しやすいです。
ホワイトニング直後は特に着色しやすい傾向があるため、着色性の強い飲食物はなるべく控えるようにしましょう。
ホワイトニング歯磨き粉でこまめに歯磨きをする
飲食をすると、歯には必ず歯垢やステインが付着します。
歯垢を放置していると歯石へと変わり、ステインを放置していると黄ばみへと繋がってしまいます。
そのため、歯に付着した汚れを落とすためにホワイトニング歯磨き粉を使って、こまめなケアを心掛けましょう。
定期的に歯科医院でクリーニングをしてもらう
歯のクリーニングを行うことにより、歯垢や歯石の除去だけでなくクリーニングによって落とせる程度のステインも除去してくれます。
保険が適用されるため一度のクリーニングで全ての歯を施術することは出来ませんが、清潔な歯を保つことが出来ます。
3~6ヶ月に一度の間隔でクリーニングへ行くことをオススメします。
ホワイトニングを行う際の歯科医院の選び方
歯科医院によって使用する薬剤や機材、方針などは異なります。
自分に合った歯科医院で、気持ちよくホワイトニングするためにも歯科医院選びは重要です。
そのため、歯科医院へ行く前にホームページや口コミサイトなどで評価をチェックをしたり、事前にお問い合わせをして下記のような点を確認したりすることをオススメします。
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また、中にはホワイトニングのコース契約を勧めてくるところもありますが、あまり信用性がないため費用よりホワイトニング効果を重視している方は避けた方が良いでしょう。
まとめ
歯科医院で受けるホワイトニングは、医療機関でしか使用が認められていない漂白成分の入ったy悪材を使用するため、高価に十分な期待が出来ます。
しかし、歯科医院以外で行うホワイトニングは、使用される薬剤の漂白成分が弱いため効果は低いとされています。
そのため、もしホワイトニングをしたいと考えているのであれば、歯科医院へ行くことをオススメします。
また毎日のオーラルケアとして、ホワイトニング歯磨き粉はステイン予防に繋がるため毎日の使用をオススメします。
ホワイトニングを行う際は自分に合った歯科医院を選んで、ホワイトニング効果を持続させるためのケアもしっかり行いましょう。